「クリスチャン・アストロロジーは占星術の必読書!?」
西洋占星術は、一般に広く知られる占星術と、古代からの理論と技法が存在しています。
私が考えるのは、 占星術は古代から現代までの「すべて」の範囲です。
言っておきますが、やれ古典派だの、現代派だのという議論は遠慮したいタイプなのです。ここでは便宜上、現代と古典にしておきます。
さて、古典派の方がよく言うには、 占星術を勉強するなら、ウイリアム・リリーの「クリスチャン・アストロロジー」は必読書だそうです。
確かに、国内外の占星術講座では、 必ず読んでおいてくださいね、という本の中の1冊には必ず入っているようです。
わたしも、最初は、多くの方が声をそろえていうなら、きっとそうなんだろう、と考え、手元にしっかりあります。
他に、リリーよりも以前の時代の他の著者の本も好奇心の赴くままに漁って、結構多くなってきました。
まだ全部熟読しているわけではありませんが、 私が思う、クリスチャン・アストロロジーの良い点は、
パート1の基礎が詳しく説明されていること、 2や3で占断例が豊富であろうことなどですが、 誤植と、解釈の曖昧な部分があるのは否めません。
現代の本でも、どの本でも誤植などはありますので、 昔の本とて、間違いはあってもおかしくないのですが、
読む側は、必読書と言われて、教科書として読むので、どれが曖昧で、どの部分に注意深く考察が必要か、 見抜いて読むだなんて、
そもそも英語が苦手な私などは、至難の業に思えます。
たしかに読む価値のある本だとは思いますが、 古典派が教科書と崇め奉る程の「ダントツ」1位か??といえば、私はそうとも言えないと思います。
おそらく古典占星術が復興し始めたあたりで、 出回っていた代表格の本だからなのかもしれませんが、
もっと昔の本にも共通する基礎は(全部でないにしても) 書かれてありますし、もちろんリリーとて古代の理論に従って書いているわけで。
なので、クリスチャン・アストロロジーを読めないなら、 占星術は勉強できない、と思うのはいささか違うかもしれないと思う。
自分に合った、読みやすい本から入っていって、 自分のペースで独学なり、講座で補強していく中で、 理解が進めばそれでいいのではないか、と思っています。
私のお気に入りは、別の数冊と他の本などがあります。
必読本というのは、基礎や技法を理解するのが目的で、その本を読むこと自体が目的ではないのだから。
方法論や、形にとらわれずに、いろんな発見や感動を楽しみながら、 星の世界を旅していきたいなあ、と思ったりしています。
とはいえ、せっかく手にしたのだから、ちゃんと読んでみたい!と思って挑戦中ですよ ♪